社内報
山梨大学様との共同研究が新聞に掲載されました。
7月1日付の山梨日日新聞、「山梨発SDGs」より、3年前から山梨大学様と
開始した【下水処理場の臭気発生に関する微生物の共同研究】が掲載されました。
内容は以下の通りです。
下水処理 臭気の原因研究
1.当研究のSDGsの目標
6.「安全な水とトイレを世界中に」
2.共同研究者
山梨大学 大槻 隆司准教授
3.研究概要
微生物によって分解された下水道汚泥について、臭いの元となる
微生物を特定し、自然の力でその働きを抑えようとする試み。
4.研究方法
脱水汚泥にすむ微生物の細胞の膜を溶かし、大学の次世代シーケンサーで
DNA配列を読み取り、微生物の種類や割合を調査。検出された微生物のうち
臭いが強い時季に増殖するものを抽出して酸素のない空間で培養し、臭いを
発生させるかどうか調べる。
5.研究の成果
研究当初は臭いの”主犯”となる微生物が居座っていると考えていたが、
時季により変動していることが判明した。
6.今後の展開
今後は微生物の絞り込みを続けながら、天敵となる微生物を入れるなど
臭いの元がすみにくい環境に変える方法を模索する。
「酸素を大量に送り込むなどすれば臭いを減らすことはできるが、
エネルギーも消費する。自然界の敵対関係などうまく利用し、環境負荷を増やさずに
解決することが求められる。」と大槻准教授は話す。